猫の病気とキャットフードの関係
猫の病気といえば、心疾患や腎不全、膀胱炎や尿路結石などが主に挙げられます。
原因というと様々ですが、実は良かれと思ってあげているキャットフードも原因の一つといわれています。
今回は、猫の病気とキャットフードの関係についてご紹介します。
キャットフードによる病気のリスクが特に高いのは、膀胱炎や尿路結石といった、尿関係の器官の病気です。
現在は、ドライタイプの総合栄養食が主流となっています。
そのため多くの人が愛猫にドライタイプのものをあげていると思います。
実は、このドライタイプは水分含有量が少ないため、猫にとっては水分不足になりやすくなってしまいます。
愛猫がしっかりと水を飲む習慣がついているのなら特に問題ないですが、あまり水を飲もうとしないのであれば、水分不足になる可能性が高いです。
水分不足が悪化すると排出する尿の濃度が濃くなって腎臓へ負担がかかってしまい、最終的に腎臓の病気になるリスクが高まるのです。
なので、対策としてはドライタイプとウェットタイプをカロリーの過不足なく両方あげるのが良いでしょう。
水分量が75%以上を誇るウェットタイプであれば水分補給ができるため、ドライタイプのみあげる場合よりも腎臓への負担のリスクは下がるといえます。
最近では、スープタイプのキャットフードもあるので、このスープタイプをドライキャットフードと組み合わせてあげても良いでしょう。
また、栄養素も関係があります。
カルシウムやビタミン、マグネシウムなどがよく含まれていますが、マグネシウムが多く含まれているものは要注意です。
というのも、マグネシウムを多く摂取してしまうと尿が中性の状態からアルカリ性になりやすくなり、マグネシウムが排出されずに固まって結石になってしまうのです。
やはり対策というと、含有している栄養素をしっかりと確認し、マグネシウムが多く含まれすぎていないかを確認することです。
他のものと比較してみて、特に抜きんでて量が多いものは注意です。
結石は老猫にできやすい傾向がありますが、子猫のうちからマグネシウムが多いものを与え続けると、当然早くも結石になってしまうのです。