歯垢・歯石がつきにくくなるキャットフード

猫と人間の歯は構造上異なっているため、猫が虫歯になることはありません。
だからといって、猫の歯に関しては何の心配もないのかというと、そうではありません。
猫も歯肉炎や歯周炎、歯槽膿漏になる危険性はあります。
その原因の一つとなるのが、歯垢や歯石です。
今回は、歯垢や歯石がつきにくくなるキャットフードについてご紹介します。

そもそも歯の病気は、口の中で細菌が食べ物の残りかすを糧にして繁殖していき、歯に歯垢を作っていきます。
歯石は歯垢にカルシウムが付着することで形成されます。
そのままの状態でいると、歯垢に潜んだままの細菌の作用によって炎症やその他悪影響を起こします。
つまり、歯垢や歯石を取り除き、さらには付きにくくすることが必要になるのです。

歯垢・歯石がつきにくくなるキャットフードというのは意外に身近なもので、「ドライキャットフード」がまさにそれなのです。
ドライタイプは多くが総合栄養食で、バランスよく栄養素が摂れるものとして知られています。
しかしそれだけでなく、しっかり噛んで食べることにより噛んだ時に同時に歯垢や歯石が取れる効果があるのです。
これはウェットフードなどの他のタイプのキャットフードと比べて検証された際にも証明されています。
なので、よほど歯肉炎などの病気が進行していない限りは普通のドライキャットフードでも歯石や歯垢の対策はできるのです。

それでも不安だったり、すでに歯の病気で悩んでいる場合に効果的なのが、一般的なキャットフードよりも歯の健康対策に特化したドライキャットフードです。
オーラルケア効果があるのはもちろん、ポリリン酸ナトリウムなどの配合により歯の健康維持に一役買ってくれます。
単なる食事のみならず、おやつ用としてビスケットタイプのものもあります。
療養の目的のキャットフードの中では、トップレベルで選択肢の幅が広いといえます。
値段も一般のキャットフードとあまり変わらないので、うれしいところですね。